緩和ケアとは、生きることに寄り添う医療です

病を抱えたとき、人は身体の痛みだけでなく、心や生活、人間関係、そして将来への不安といった、さまざまな苦しみを感じます。緩和ケアは、そのような「全人的な苦しみ」に寄り添い、少しでもその人らしく、安らかに、尊厳をもって生きることを支える医療・ケアの在り方です。

多くの方が、「緩和ケア=がんの終末期医療」と思われるかもしれません。しかし実際には、診断を受けた直後から治療と並行して行うことが推奨されており、がんだけでなく、心不全、慢性呼吸器疾患、認知症、神経難病など、さまざまな病気において適用されます。目的は「治す」ことだけではなく、「苦しみを和らげ、その人の人生に寄り添う」ことにあります。

このブログでは、福岡に暮らす一市民の視点から、緩和ケアについての情報や考察を発信していきます。医療機関で提供されているケアの紹介、現場の声、患者さんやご家族の体験談、そして制度や地域での支援についても触れていきます。

また、緩和ケアは医師や看護師だけでなく、薬剤師、ソーシャルワーカー、ボランティアなど、さまざまな人々の協働によって支えられています。その多職種連携の意義や課題についても、可能な限り丁寧に伝えていきたいと思います。

「病気になったら終わり」ではなく、「病気になっても、その人らしい時間を大切にできる」社会を目指して。緩和ケアという考え方が、もっと広く、もっと身近なものになればと願っています。

このブログが、少しでも誰かの助けになり、思いやりある社会づくりの一助となれば幸いです。